10年ぐらい前に上司に言われた言葉があります。
「何事も否定することから考えると面白いし、答えが見つかる時があるよ」と。
始めはよく意味がわかりませんでした。まだ若くて多様な考えができない私は、
否定するのは失礼じゃないかと思っていましたが、そういう意味ではありませんでした。
本質は、
その言葉を鵜呑みにするな
ということ。
よりいい方向があるかも、もっと自分に合った方向があるかも、もっと考える力を身につけることができるかも。
たしかにそれは面白いかもしれない。
気付いたのは少し後になってからでした。
みんなは当たり前のようにその言われた方向へ歩いて行くのに対して、だれも通らない獣道をひとり考えながら歩いていきます。
それは当然困難な道ではあるけれど、きれいで先の見えている道よりも、その困難な道は、
「密度が濃く」、「その道を忘れることなく」、「過程を楽しむことができる」
きれいな道は、だれもその道が「どういう道だったのか」なんて覚えていない。
そこが一番大事なんですけどね。
きっとそれができるようになると、世の中で言う
・偉人
・変わり者
・個性的な人
になるのでしょう。
もう普通には生きられないですよね。笑
そこまで言われるようになるまでなりたいとは思いませんが、
こいつは考えが普通と違うからちょっと聞いてみようかな?
ぐらいは思われたいと思います。
けっこう嬉しい言葉ですよね?私だけでしょうか?
10年ぐらい前に聞いた言葉ですが、未だに頭から離れません。
この上司はそれから少しして辞めてしまいましたが、関わりを持てただけですごくよかったと思うし、私が最も影響を受けた一人でもあります。
厳しい人でしたが、優しくて、人格者で笑顔が素敵でした。
そして決して「型」にはまらない自由人でした。
もう久しく会ってないですが、いつかどこかでまた会うような気がしてなりません。
その時は改めて「感謝」を伝えたいと思います。
きっと今日もどこかで自由人してるんだろうな〜。